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【福岡の歯医者が語る歯科医療 第2回】
“本当は怖い歯周病”
(鎮守歯科医院 院長:鎮守 信弘)
キャスト・アウェイ/CAST AWAY(2000米)(監督:ロバート・ゼメキスCAST:トム・ハンクス)
という映画をご存知ですか?
大手物流企業、フェデックスの社員トム・ハンクスが、飛行機事故により漂着した無人島で4年もの歳月を過ごすお話。
墜落前に歯科医院に行っておけばよかった歯が痛みだし、我慢ができずに、アイススケートの刃を使い、自分でその歯をぬいてしまい気絶するという壮絶なシーンがあります。
状況からみるとその歯は、歯周病だったように思われます。(トム・ハンクスに聞いてみないとわかりませんが・・)
今回はその歯周病についてのお話です。

歯周病と聞いてみなさんはどんな事を想像しますか?
真っ先に想像するのは「歯ぐきから血が出る」「歯がグラグラする」などでしょうか。
歯周病の主な原因は口の中の細菌の塊であるプラークです。
このプラーク1mg中には約400種類・1億個以上の細菌が存在し歯肉に炎症を起こさせる毒素を出します。
歯肉の炎症が慢性的に続くことで歯を支える骨が溶ける病気が歯周病です。
また、これに加えて喫煙や糖尿病・ストレスなどの因子が病気の進行を加速させると言われています。
近年では、口の中の細菌が、歯や歯ぐきの血管を通じて全身へ広がり、さまざまな全身的な病気を引き起こすことがわかってきました。(図1)

8020(ハチマルニイマル)運動と言って80歳で20本以上の歯を残そうと言う運動があります。
20本以上の歯が残っていれば高齢でもよく噛んで食事がとれるため、このような目標をかかげているのです。
しかし、実際には40代あたりから急速に歯を失いはじめ、日本人の平均で5~60代では22本、70代では12本、 80代にもなるとわずか8本しか自分の歯が残っていないのが現状のようです。(図2)

歯周病はむし歯と違ってほとんど痛み無く進行するため、実際に歯がグラグラになるまで自分が歯周病にかかっていることを自覚するのは難しいようです。
そして、自然と歯が抜けるくらい進行してしまった時にはすでに手遅れになっています。
そのような状態になるまでにはかなりの年月がかかるため自分だけは大丈夫だと錯覚してしまうのでしょう。

歯周病は、下記の4つのSであらわすことができます。

1.SILENT DISEASE
  静かに知らないうちに進行する
2.SOCIAL DISEASE
  誰でもがなり得る、多くの人がかかる病気
3.SLOWLY PROGURESS
  ゆっくりと進行するので気づかない
4.SELF CONTOROLABLE
  自分でケアすることで、ある程度は予防できる



 「歯ぐきが赤く腫れる」「膿が出る」「歯磨きのときに出血する」「朝起きた時に口の中が粘つく」「歯がグラグラする」「昔と比べて歯が伸びた気がする」「口臭があると言われた」など思い当たる人は注意が必要です。
歯周病で歯を失わないためには早期発見・早期治療が最も効果的です。
また、歯周病は自然に治ることはありません。
定期的に歯科医院に行き、正しいブラッシングを行っているのかのチエックや歯石の除去を行ってもらうと良いでしょう。

これからは悪くなった所を治療するのではなく、悪くならないように予防管理して行く時代です。
「自分の歯で健康で快適な生活をおくる。そして、寝たきりにならない健康寿命をのばす」そんな願いを実現するためにも、もっと自分の歯に関心を持ち定期的に管理してもらえるかかりつけの歯科医院を作りましょう。



【コラム協力】   鎮守歯科医院 院長 鎮守 信弘


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